夏から秋にかけてタイヤの空気圧が低くなるので要チェック!

空気圧が落ちる秋

最近、朝晩が涼しくなってきましたね。秋の足音が聞こえてきたようです。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、もうすぐ9月。暑い暑い夏が過ぎて自転車の季節がそこまでやって来ました。

気温が下がると気になるのが、タイヤの空気圧です。毎日きっちり空気圧をチェックしてから自転車通勤を始める方は問題ありませんが、気になった時にしか空気圧をチェックしないという方は是非タイヤの空気圧を確認してみて下さい。今回は気温と空気圧についてお伝えしたいと思います。

気温が10度下がると空気圧が10kPa落ちる

今日も暑そうだな〜と覚悟をして外に出ると、あれ?なんか涼しいなと最近感じるようになりました。気温の変化は風邪をひきやすくなったり身体にも影響がありますが、タイヤの空気圧にも大きく影響します。

なんと、温度が10度下がるとタイヤの空気圧が10kPa程度下がるそうです。(条件によって違いはあるようですが)1kPaはだいたい0.01barですので、気温が1度下がると0.01barほどタイヤの空気圧が落ちるということです。7bar入れて走っていたところ、気温が1度下がると6.99barになっているということですね。その他にも、チューブを通してエアが自然に減少しますので、それと合わせて気温が落ちたことにより、かなり空気圧が落ちているということがあるのです。

僕も先日タイヤを触って「あれ?」となりまして、実際に測ったら4barほどまで落ちていました。4〜5日前に空気は入れていたのですが、気温の影響もあるのでしょうか。

空気圧が落ちると走りが重くなる

タイヤの空気圧が落ちると、タイヤが平坦に潰れやすくなります。タイヤが潰れると道路との接地面が大きくなります。道路との接地面が大きくなると摩擦が大きくなり、タイヤの転がりが悪くなります。空気圧が落ちると、タイヤの転がり抵抗が高くなり、ペダルが重くなるのです。

逆に空気圧を高くすると、タイヤと路面の接地面積が小さくなり、転がり抵抗が少なくなります。空気をしっかり入れるとペダルが軽くなるのは、転がり抵抗が少なくなったことによるものなのですね。

ただし、空気圧を高くすると細かな路面の凹凸から振動を拾いやすくなり、ガタガタと乗り心地はよくありません。僕も8barまで入れていた時がありましたが、ガタガタと振動を拾いすぎるのと、高圧のためにすぐにエアが抜けてしまって8barを維持しにくいので、今は7.5barを目安に空気を入れています。

チューブの種類で空気の抜け方が変わる

気温による空気圧の減少もありますが、チューブの種類によっても空気圧の減少の仕方が変わります。チューブには「ブチルチューブ」と「ラテックスチューブ」の2種類があります。

ブチルチューブ

ロードバイクからシティサイクルまで使われる一般的な自転車のチューブです。ゴムの密度が高い為、固めです。ゴム分子の密度が高いため、分子の間から空気が抜けにくく、1週間経っても1barくらいしか抜けません。

チューブ自体が固めなので、柔軟性や伸縮性が乏しいため、振動を拾いやすいというデメリットがありますが、その分パンクしにくいというメリットがあります。

ラテックスチューブ

こちらは伸縮性が高く、柔軟なチューブです。ブチルチューブからラテックスチューブに乗り換えると見違えるように乗り心地が変わったという意見もあります。ただ、ゴム分子の密度が低いため、2〜3日でフニャフニャになるくらい空気は抜けやすいようです。

空気の抜けやすさを考慮しても、その乗り心地は群を抜いて良いそうでレース向けのチューブとして重宝されています。僕も使ったことはありませんが、一度くらいは体験してみたいものです。空気圧チェックサボり気味な僕には普段使いには向かないかもしれませんが。

涼しくなったらタイヤのチェックを

最高気温が30℃を切ったら、朝晩は間違いなく涼しくなっています。タイヤの空気圧のチェックする一つの目安にしてみてください。「あ、涼しいな〜」と思ったタイミングでも良いと思います。空気圧チェックも空気入れが習慣になっている場合は良いのですが、気付いた時に空気を入れるという不確定な場合は、思いの外チェックを忘れて2〜3週間そのまま乗り続けることもあります。

なんだかペダルが重いなぁと思ったら、気温が下がったことによってタイヤの空気圧が落ちている可能性があります。「涼しくなったらタイヤの空気圧チェック」を一つ覚えておいてください。

さぁ、いよいよ自転車が気持ちいい季節の到来ですよ!タイヤに空気を入れてロングライドの計画など立てながらワクワクしちゃいましょう!

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コメント

  1. 宮川 真頼 より:

    僕は、クロスバイクを買ってまだ5か月です…。 まだまだ素人なので、勉強中です…。 宜しくお願いします…。

    1. chario より:

      宮川さま
      購入して5ヶ月というとクロスバイクにどんどんハマっていく時期ですね!カスタマイズなんかしようものならもう・・・(笑)今からとても良い季節ですね!30kmくらいのロングライドを企画するとこれまた楽しいですよ!行き先で美味しいラーメン食べたり。楽しんでくださいね!!

  2. はやひで より:

    お疲れさまです。
    空気圧が減るとパンクしやすくなりますし、要注意ですね。

    1. chario より:

      はやひでさん
      最近、ほんと涼しくなりましたね!空気圧、やっぱり秋口になると低くなりますよね。パンクしないように僕も空気入れました!

  3. じゅう より:

    charioさん
    お久しぶりですじゅうです。

    そうか気温で圧が変わるか・・・と今更ながら乗り心地の違和感に納得してしまいました。
    朝乗ると重い・・・何故か重いと思いながら走り、帰りは軽い何故か軽くなってる!
    とかおもってましたが。そうか気温か・・・
    車では真夏にバーストなんて聞いてましたけど、これをすっかり忘れてました(笑)
    F1なんかではタイヤを温めてグリップ力を上げるなんてしてたので接地面にだけ囚われてました。
    言われてみれば熱膨張ってものがありますもんね(笑)
    私の場合は入れすぎに注意かもしれません。

    1. chario より:

      じゅうさん
      お久しぶりです!仰る通り暑くなると膨張し、寒くなると収縮しますね。でも1度あたり1barも下がるとは思いませんでした。結構下がるものですね〜。
      入れすぎも注意して下さいね!

  4. 鈴木健一 より:

    >7bar入れて走っていたところ、気温が1度下がると6barになっているということです

    気温が7度下がると0barになるのでしょうか?
    計算間違っている気がします。

    1. chario より:

      鈴木健一さん
      ご指摘ありがとうございます!おっしゃる通り間違っているようです。
      気温が10度下がると大体10kpa下がるというのが正しいようで、barに換算すると0.1barですね! 

      こちらにこんなわかりやすい計算機がありました。
      <温度変化による空気圧変化>
      https://jitensha-tanken.geo.jp/tire_pressure_temp.html

      これを参考にすると良いかもですね!

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