ペダルを踏むとギシギシ。またクランクかな?と思いましたが、今回はどうやらサドルのようです。サドルのギシギシ音もフレームを通して響くため、BBやクランク辺りから聞こえているように思えます。サドルからもギシギシ音が鳴るのは知っていましたが、その音の大きさや鳴り方に、思わずクランク周りを疑ってしまいました。すぐには原因箇所が分からないものですね。
今回にシートのギシギシ音は、シートポストを止めているネジ部分、シートクランプの増し締めでギシギシ音がなくなりました。乗っていてシートが左右に回るわけでもなく、下にずり落ちるわけでもなく、ゆるくなっている印象はまったくもありませんでしたが、ギシギシ鳴るんですね〜不思議です。今回は、実際に試してみた異音の原因の切り分け方法をお伝えしたいと思います。
異音の原因を切り分ける
症状を確認するためにこんなことをやってみました。
- 力を入れてペダルを踏んだら音が鳴るか?→鳴る
- 同じペダルの位置で音が鳴るか?→鳴る
- 6時の位置でペダルを踏み込んでみる。→鳴らない
- 立ち漕ぎしてみる。→鳴らない
- 降りてサドルをいろんな方向に動かしてみる。→鳴る
ということで、これはサドルが原因だなと特定しました。
サドルも前後位置を決める部分と、フレームとシートポストを止めるシートクランプの2箇所にネジがあります。まずサドルの前後位置を固定するネジを増し締めします。そこで一旦音が鳴るかチェック。シート部分を下方向に押してみると、やはりまだギシギシと音がなっています。
シートポストを一旦抜き差しして増し締め
次にシートポストを止めているシートクランプ部分に。普通に増し締めしましたが、まだ音が鳴っています。そこで、一旦ネジを緩めてシートポストを抜き取りました。するとジャリっとした感じが。シートポストにうっすら塗られたオイルに砂がついているようです。この砂を払い、再びシートポストを差し込みます。汚れが取れず、気になるようであればパーツクリーナーで汚れを吹き飛ばし、拭きあげをしてから、グリスを薄く塗って差し込むと良いと思います。そして再びしっかりとネジを締め込みます。
すると、シート部分を下方向にグッと押しても、ギシギシ音がしなくなりました。締め付けトルクは結構キツめです。手ではこれ以上回らないというくらいにしっかり締めました。今までは固着するのが怖くて、そこまでキツく締めることがありませんでしたので、若干の緩みがあったのではないかと思います。やはり体重を支えている部分なので、それ相応の負荷が掛かっていると思います。
僕のミストラル。異音がなったらこの辺を見ればいいなというポイントが見えてきました。
- クランクのボルト
- BBのネジ込み
- シートポストのクランプ
異音が出たらBBを疑う前に
BBが異音を放つのは1万キロくらい走行してからではないかとおもいます。中には、BBのベアリング内に異物が混入してしまったり、屋外保管で雨ざらしになり、BB内のグリスが流失してしまい、ベアリングが壊れてしまうといったことも無きにしもあらずですが、BBが原因になることよりも、振動によっていろんな箇所のボルト、ネジが緩んでしまい異音が出るといった方が多いように思えます。
「異音が出たら、まず増し締め」
自転車通勤される方にとって、毎日の異音は気になります。ついつい「また今度見よう」となってしまいがちですが、増し締めは道具さえあれば、数分で手軽に試すことができるので、ぜひ試してみてください!「BBツール」と「コッタレス抜き」を買うのがハードル高かったりするんですがwww…。

ありがとうございました!
1度抜いて汚れを拭き取ったところ、ギシギシ音が無くなりました!
異音がなおってよかったです!
増し締めだけじゃなく、汚れを落とさないと、解消しないこともありますよね〜。