街乗りでパナレーサー RACE A EVO3 700×23Cに交換してみた 〜クロスバイクのタイヤ交換

パナレーサー RACE A EVO3

ヴィットリア ルビノプロ3が3000kmを超え、交換時期がやってきたのでタイヤを交換することにしました。気に入っていたこのタイヤをもう一度購入するというのもありですが、他も試さないと性能の比較ができないので、違うタイヤを探すことに。

どのタイヤにしようか悩んだ挙句、選んだのはとてもコスパが良いと噂の「パナレーサー RACE A EVO3 700×23C(F723-RCA-B3)」。本格的なロードバイク用のタイヤですが、街乗りでどれくらい使えるか試してみたいと思い、このタイヤに交換してみました。

EVO2から性能が進化したEVO3

タイヤのパッケージはこんな感じです。「日本製」と書かれたところに日本の誇りを感じます。ヴィットリアのチューブを在庫で持っていたのですが、せっかくなのでパナレーサーのチューブ「R’AIR」を購入しました。

パナレーサー RACE A EVO3

パナレーサー レース用インナーチューブ

開封したパナレーサーインナーチューブ

パナレーサーのタイヤの種類といえば、ALL AROUNDの「RACE A」、耐パンク性能を重視したDUROの「RACE D」、コンマ1秒を争う軽量タイヤでLIGHTの「RACE L」の3種類が挙がるのではないでしょうか。転がり性能を見ると「RACE L」が軽量で一番転がるようなのですが、街乗りとなるとパンクの耐性が必要です。今回はバランスの良い「RACE A」を選びました。

EVO3は2015年10月に発売されました。3年ぶりのリニューアルとなったシリーズは「Pro Tite」と呼ばれる超高強度補強材を採用し、耐貫通パンク性能が24%向上したそうです。強度が増したのに、重量はかわらないというのが開発力の素晴らしいところ。

また、このタイヤには「RACE C」というシリーズを除きタイヤパターンがありません。「マイクロファイルパターン」というザラザラした表面です。スリップしないのかな?と心配していましたが、触った感じだとゴムの硬さも程よく、ザラついた表面がしっかりグリップしてくれそうです。ちなみに「RECE C」は荒れた路面用にミックストレッドパターンというタイヤパターンが採用されています。

特徴的なのがタイヤの形状です。おにぎり型になっていて、直進するときはおにぎりの先端で接地面を減らしています。コーナリングになるとおにぎりの辺の部分が接地するので、接地面が増えてしっかりグリップしてくれるという優れもの。ジャパン・クオリティならではの創意工夫を感じますね。

おにぎり型のフォルム

タイヤの種類もチューブラーとクリンチャーにチューブレスが加わりました。タイヤ幅は23C、25C、28Cがあります。ただし28Cはクリンチャーのみのようです。

交換手順

まず取り付けてあるタイヤの空気を一旦抜きます。空気を抜くとタイヤのサイドにヒビがはいっているのがよくわかります。こんなにヒビが入ってたのですね〜。

ヴィットリア ルビノプロ3 ヒビ

タイヤレバーを使い、ビードをホイールから外します。外れたらチューブごとタイヤを外します。

新しいタイヤのビードを片側だけホイールに取り付けます。

片側のビードをホイールにはめ込む

次に片側だけはめ込んだタイヤの中にチューブを入れて、軽く空気を入ます。チューブがビードに噛んでいないかチェックします。

チューブに空気を少し入れる

もう片方のビードを親指ではめ込んでいきます。バルブの反対側からはめ込みます。最後の方はとても硬くなってきますが、タイヤレバーを使わずに手だけでビードをはめ込みましょう。タイヤレバーを使うとチューブを傷つけてしまうことがあります。硬いときは、すでにはめ込んであるタイヤの側面を揉んで、ホイールにしっかり落としてあげます。

もう片方のビードをホイールにはめる

ここで再度、チューブがタイヤに挟み込まれていないか確認するため、タイヤの再度を揉みながらタイヤを1周します。

チューブがビードに噛んでいないかチェック

バルブの固定ネジを締めます。空気圧が高くなるとバルブが押し出されてネジが緩むので、しっかり空気を入れてから、最後にもう一度ネジをしめましょう。

バルブの固定ネジを締める

あとはタイヤをホイールに戻し、外したVブレーキを元にもどして完成です。

タイヤ交換でチューブが破裂

今回で2度目のタイヤ交換。パンクの経験もないのでチューブの交換も2回目です。タイヤの交換も無事終わり、最後に空気を入れていきます。そして7barを超えたその時・・・。「バーン!!」と大きな爆発音とともに前タイヤのチューブが破裂してしまいました。耳がキーン(笑)。

う〜ん。チューブをタイヤに挟み込んでしまっていたのかもしれません。仮で空気を入れる時にもう少し多めに入れて、しっかりタイヤの側面を揉んでやればよかったですね。思い起こせばちょっと空気が少なかったように思います。あと、チューブを入れる時に若干引っ張り気味で入れたので、1周させた時にチューブが余り、すこし折れ曲がったように入れてしまったのも原因かな??エアを入れた時に伸びるだろうと思っていたのですが、次回から気をつけたいと思います。

破裂したチューブ

ということで、フロントはヴィットリアのチューブになってしまいました(笑)。この時、チューブの触り心地に違いが。ヴィットリアのウルトラライトチューブを入れたのですが、パナレーサーのレーシングチューブに比べると厚くて硬い。ミストラル購入時、ウルトラライトチューブに変えた時に「こんなに軽いんだ!」と驚いていたのにもかかわらず、パナレーサーの「R’AIR」はそれをさらに超える軽さ&柔らかさでした。あとは強度がどうかというところですね。66gですもんね〜。実際に重さを測ってみるとこのような感じ

ヴィットリア ウルトラライトチューブ

ヴィットリア ウルトラライトチューブ 93g

パナレーサー R'AIR

パナレーサー R’AIR 66g

やわらかくて振動が減った

タイヤを変えてのファーストインプレッション。軽いのに柔らかくて乗り心地が良い!おにぎり型のタイヤの頂点が肉厚なので、その部分がかなり振動を和らげてくれています。ルビノプロのダイレクトに振動が伝わってきていた感じよりもマイルドになり、乗り心地、静音性が格段に良くなりました。

ビットリア ルビノプロ3とパナレーサー RACE A EVO3の比較

写真左:パナレーサー RACE A EVO3 写真右:ヴィットリア ルビノプロ3

そして軽い!おにぎり型のタイヤ形状で摩擦が少ないように思います。直進性が悪くなるという話もありますが、特に気になりませんでした。このタイヤに変えて良かった!!これが正直な感想です。ぜひ皆さんも試してみてください!くれぐれもチューブの爆発にはお気をつけて(1回1,062円 泣)。

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コメント

  1. 德冨英治 より:

    ’53 / 66歳 小学校いらい 自転車にハマりそうな 高齢者です
    とても参考に成ります
    とりわけ タイヤのプロファイルについて 深い印象があります
    –––– オートレース (ギャンブル) のタイヤも おにぎり型です

    1. chario より:

      德冨さん
      コメントありがとうございます!ご参考にしていただけて嬉しいです!
      オートレースのタイヤもおにぎり型なんですねー。周回方向が同じというのも関係あるのでしょうか。

      自転車、本当におすすめです!私も侮っていました(笑)
      私は「自転車でこんなところまで行けたんだ!」というのが好きです。

      それに伴い、パーツを入れ替えて乗り心地やスピードの変化を楽しんだり。

      走っていても、止まっていても楽しめると思いますよ!
      クロスバイク最高です!

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