サドル位置を前いっぱいに出したらペダルを踏みやすくなった

サドルの前後位置

最近ふと思ったのですが、ガシガシペダルを踏んでいて、気づくといつもサドルの前らへんにお尻があります。その都度しっかり奥まで座り直すのですが、気づくとやっぱりお尻が前へ。

立ち漕ぎに近い感覚になっているのだと思うのですが「それならいっそのことサドルを前に出してやれ」と一番前まで出してみました。今回はサドルの前後位置についてお伝えしたいと思います。

前後に動かせるサドル

サドルを前後に動かせる

シティサイクルのサドル位置を前後に動かすことはあまりありません。しかし、クロスバイクやロードバイクはサドルを前後に動かせるようになっていて、細かいポジションの設定が可能です。正式には「サドル後退幅」と言います。

クロスバイクに乗り始めて1度も触ったことのないサドルの前後位置。よく見ると、シートポストに固定している箇所には細かい目盛りが付いています。小さな目盛り一つ分のセッティングの違いで、乗り味が変わりそうですね。

サドルの裏側のボルトで固定していて、アーレンキーで緩めることで、サドルを前後に動かすことができます。動かした後は、ふたたびアーレンキーでボルトを締めて、サドルを固定します。

まずは前いっぱいに固定

とある記事で、新城幸也選手のサドル位置は前いっぱいにセッティングされているとを知りました。彼の身長は僕とおなじ170cm。胸を張ったポジションを維持するためだとか、引き足をスムーズにコントロールするためだとか、僕にはまだまだ分からない世界なのですが、とても単純な話が「自分に合った位置にサドル位置って動かしていいんだ〜」と気付かされました。

新城選手のそれとはまったく違う次元ですが、いままでお尻が前へ移動して仕方がなかったので、それをきっかけにサドル位置を一番前まで出してみることにしました。

今までは漕いでいるとこんな位置までお尻が前にでていることも。

お尻がサドルの前へズレる

サドルのポジションを前に出すことで、自然に深く座れるようになりました。

サドルに深く座れる

骨盤が立った

実際に走ってみた印象では、「骨盤が立った」という感じ。以前のポジションでは、腕を前に突き出して腰を後ろに引くように意識しないと、サドルのちょうど良い場所にお尻が収まらない感じでした。

それがサドルを前にすることで、とても自然にハンドルを握れるようになりました。妙なテンションが取れたと言えば良いでしょうか。ほどよく体が丸まって、自然と足に体重を落とせる感覚です。

以前、ステムの逆付けを辞めて手にかかる体重が少なくなったのですが、サドルを前に出すことで、さらに手にかかる体重が少なくなりました。安定感が出たような印象です。かといって、後ろに体重が掛かっているわけではないので、ペダルもスムーズに踏み込めます。あと1〜2mmほど後ろでも良いかもしれません。

サドルの位置は探るべき

自転車に乗りたての頃はポジションなんて全く意識をしていませんでした。というか、当初は思いの外前傾になる姿勢についていくのが精一杯でした。

乗り始めて1年以上経過すると、体にポジションが染み付いてきます。すると、ハンドル位置やサドル位置を少し変えるだけで、楽になったり、力を伝えやすくなったりします。

ただし、サドルを前にすると踏み込みやすくなる分、下死点でも踏み込んでしまい、パワーロスになることがあるのだとか。引き足や回転を意識したペダリングになるよう注意してあげなければいけませんね。

クロスバイクと言えど、みなさんも一度サドルの前後位置を試してみてください。前後位置だけでポジションが決まるというわけではないと思いますが、意外な発見がありますよ!

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コメント

  1. S.KURA より:

    素晴らしいですね、サドルを少し前にするだけで変わるなんて。

    昔、サドルだけで何万もする自転車好きな人がいましたが、僕はそういうのは好みではなく、純正サドルで何とかするという方がこのみですね(笑)

    1. chario より:

      S.KURAさん
      思いの外、効果が大きくて驚きました。乗り始めの頃はサドルが前だろうか後ろだろうが関係ないと思うのですが、ある程度乗り慣れてくると判るものですね。

      あ、これ自分にあってるな〜というのを実感しています(笑)。

  2. よっちゃん より:

    私も前職で「サドルの位置は重要だ」と言われてきましたが、長々と旅をしてその大切さを痛感しました!
    位置が悪いと、お尻だけでなく腰も痛くなりますよね…

    きっとどの自転車も基本的に外人の方が乗りこなす用に作られているので、私も含め身の周りの日本の人は少し前めにすることが多いみたいですね。

    1. chario より:

      よっちゃん
      長旅だとその影響は大きいでしょうね〜。お尻だけでなく腰までとは・・・。やっぱり長距離だと痛む場所も変わってきますよね。

      日本人はサドルを前にすることが多いのですか〜。
      よくよく考えると外人と比べると足の長さ、大腿骨の長さが違いますよね。日本人は農耕民族的な体型ですから。

      僕もご多分に漏れず、がっつり前にして漕ぎやすくなりました(笑)。

  3. はやひで より:

    サドルを前に目一杯出すとなると、
    フレームのサイズが身長と合ってないということはありませんか?

    1. chario より:

      はやひでさん
      僕は身長170cmで480mmのサイズに乗っています。
      はやひでさんがおっしゃるように、サドルの位置でサイズの微調整を行っているという感じではないでしょうか。

      腕が長い方や足の長い方はサドルが後ろになるでしょうし、逆の方は前になるように思います。

      サイズが合ってないというところまではいかなかったですね〜。
      むしろ、480mmでサドルを目一杯前にした状態が、170mmの身長で手足の長さがあまり長くない僕にフィットしたという感じです(笑)。

  4. 通りすがりの初心者 より:

    現在、初めてクロスバイクを購入しようとしている者です。

    1つ伺いたいのですが、サドルを前に出したことで、股関節付近の痛みなどがなくなった、というようなことはありましたでしょうか?

    写真を拝見しますと、サドルの細い部分に股関節付近が接触しているように見え、走行中は痛みが走ったかのようにお見受けしましたが、いかがだったでしょう?(2年も前の記事のコメント、すみません)

    1. chario より:

      通りすがりの初心者さん
      僕は股関節付近の感じにそれほど変化は感じなかったのですが、前のめりになりがちだった上半身が、サドルに乗るようになったという感じでしょうか。

      これで姿勢が変わって、ペダリングの癖が取れたということであれば股関節の痛みが取れるということもあるかもですね。

      サドルポジションもですが、足の運びが変わったと実感したのは、サドルを変えた時でした。この時ばかりは純正のサドルってこんなに足を出し難かったんだと驚きました。

  5. 上尾 より:

    サドルの位置は気分で変えるなぁ
    後ろにする時はサドルを斜めにしてサドルにおしりに押し当てるようにして
    サドルとハンドルで突っ張って体を固定し体重が全てペダルに乗るようにする
    TTバイク風の漕ぎ方になる

    サドルを前にするとそれと同時にサドル高も上げて
    足全体の筋力がペダルに伝わるようにして
    腕と足全体で漕ぎだす競輪選手スタイルになる

    長距離を流すときは前者、河川敷などをぶっ飛ばすときは後者って感じで
    可動式のステムで微調整しながら気分でセッティングしてるよ

    1. 上尾 より:

      だからハンドルとシートなど調整機構又はそれに付随するボルト類は
      ヘックスレンチ一つで調整できるよう、すべてキャップスクリューに交換してる
      普通のボルトが使われている部分はクランクを締め付けるボルト以外ないな

      1. chario より:

        上尾さん
        気分でサドル位置を変えるってすごいですね!全く発想になかったので驚きました。確かに、ガシガシペダルに体重を載せた漕ぎ方をするか、自重を上手に使って筋力を節約しながら漕ぐかによって、セッティングは変わってきそうですね。 気軽にサドル位置を変えれるような仕組み作りもさすがですね!

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