
新車のミストラルに乗り始めて数ヶ月経過すると「初期伸び」と言われるワイヤーの伸びが起こります。ワイヤーが伸びてしまうと、ブレーキが効きにくくなったり、ギヤチェンジが思うようにできなくなったりという症状が起こります。
今回はブレーキワイヤーを調整する方法をご紹介したいと思います。
ブレーキワイヤーをアジャスターボルトで調整
ミストラルは変速機とブレーキが一体になっている「ST-EF51」(2015年モデルからは「ST-EF65」)が搭載されているため、変速機の本体からブレーキワイヤーが出ています。その付け根の部分にブレーキワイヤーの「アジャスターボルト」があります。
このアジャスターボルトを回すと、ワイヤーのテンションを調整できます。ワイヤーが張ればブレーキの反応も元に戻ります。
アジャスターボルトをワイヤーが緩む方向に回すと、ブレーキの反応がさらに悪くなってしまいます。間違っても信号待ちなどでしないように注意してください。アジャスターボルトを締めるつもりが、緩めてしまったためにブレーキが効かなくなった!?ということも。ワイヤーの調整は、必ず自宅前など落ち着いて整備ができる場所で行ってくださいね。
アジャスターボルトで調整しきれない時
ワイヤーが少し伸びたくらいなら、アジャスターボルトで調整することが可能です。しかし、ワイヤーの伸びが酷く、アジャスターボルトの調整域を超えてしまった時は、どのようにワイヤーにテンションをかければ良いのでしょうか?
そんな時はワイヤーのもう一端である、ブレーキシュー側の固定部分で調整を行います。
ブレーキシュー側での調整
フロント、リヤ共にブレーキのワイヤーを固定しているネジはこちら。緩めるにはアーレンキー(六角レンチ)が必要になります。
まず、ラジオペンチでワイヤーを引っ張りながらアーレンキーでネジを緩めます。
ワイヤーが解放されたらアーレンキーを置き、ネジ部分を持ってワイヤーを引っ張ります。
1cmほど引っ張ることができればアーレンキーを持ち、ネジを締めます。
ブレーキレバーを引いてみて、調整前より引きしろが少なくなっていれば成功です。
足りなければ、もう一度ワイヤーを引っ張りなおします。
ブレーキシューを変えても引きしろは復活する
ブレーキレバーを引くと、ハンドルバーにブレーキレバーが当たって、ブレーキの効きが甘い時がありました。
初期伸びかな?と思っていたのですが、単純にブレーキシューが削れて薄くなり、その分引きしろが大きくなっていたのです。
僕の場合は1200〜300kmの走行で、ブレーキシューを交換しています。もしそれくらい走っているなら、ブレーキシューを交換してみてください。気になっていたブレーキの甘さが一気に解決するはずです。
もしブレーキの効きが甘いなぁと感じていたら、迷わずすぐにブレーキまわりのチェックと整備をしてください。ブレーキの引きしろが大きくなって気になる場合は、アジャスターボルトで調整を!
距離を走っていれば「ブレーキシューが薄くなっていないか?溝がなくなっていないか?」チェックです!
スピードの出る自転車ですから、ブレーキの異変には早めの対応を心がけましょう!
今、思いついたのですが、自転車のイベントや自転車関連の施設で販売するスィーツとして「ブレーキシュー」というシュークリームはどうでしょうか?
ひと口食べて、「ちょっとブレーキ甘いなぁ〜」なんて言ったりして。
絶対売れると思うけどなぁ〜。
