
最近、フロアポンプで空気を入れていると7barあたりで「プシュー」と音を立てて空気が漏れてしまいます。バルブにまっすぐポンプヘッドを挿し込んでいるにも関わらず漏れてしまうので、困ったものです。いつも8barほど空気を入れているので、最近は残りの1barを入れるときは、ポンプヘッドを片手で押さえてもう一つの手でポンプを押し込んでいます。これが結構大変。
バルブに対してポンプヘッドの角度が歪んでいたり、挿し込みが甘かったりして空気が漏れてしまうのはよくわかるのですが、最近は真っ直ぐ挿していても高圧になると空気が漏れてしまうので、なぜ漏れるのか?とその対策を調べてみました。
ポンプヘッドのパッキンが消耗
僕が使っているフロアポンプはトピークの JoeBlow Max HPX というフロアポンプです。ポンプヘッドが英式、米式、仏式に対応しているので、家のシティサイクルに使えてもとても気に入っています。
とても良いポンプですが、悲しいかなフロアポンプは年月が経つとポンプヘッドのパッキンが摩耗したり硬くなってしまい、空気漏れをおこしてしまいます。これはトピークに限らず、どのメーカーのポンプでも起こる症状です。
僕のフロアポンプも御多分に洩れずパッキンがやられているような予感。購入してから約1年半くらいで、使用回数は2〜30回くらいではないでしょうか。う〜ん、もうちょっと持って欲しいなぁというのが正直な感想です。
ポンプヘッドを分解して掃除してみた
ポンプヘッドを分解してメンテナンスをしたら、高圧でも空気が漏れなくなったという情報があったので、試しに分解してみることに。
まず、キャップを外します。しっかり止まっていますが、手で外すことができます。
中にはゴムパッキンと金色のバルプ、スプリングが入っています。スプリングをなくさないように、そっと取り外します。
並べるとこんな感じ。左からキャップ、スプリング、ゴムパッキン、バルブです。とてもシンプルな構造です。
パーツにグリスを塗ったら空気漏れが収まったという話をもとに、ゴムパッキンにグリスを塗ってみました。グリスを塗る前は、ゴムパッキンに白い粉が付着していました。おそらくパナレーサーのチューブ内に散布してあったパウダーではないかと思います。
ゴムパッキンにバルブとバネを取り付け、元どおりに戻します。最後にキャップを取り付けて完成です。パーツも少ないのでなんということはありませんでした。
メンテで空気の漏れはどうなった
意気揚々とバルブにポンプヘッドを突き刺し、がっちり固定しました。そして空気を入れ始めて7barを迎えたその時。「プッシュー!」「えー!漏れるの??」僕の場合ポンプヘッドをバラしてメンテしたところであまり効果がなかったようです。残念。
ポンプヘッドのレバーを起こすとゴムパッキンがつぶれるように圧迫されて、チューブバルブを固定する構造ではないかと思います。このゴムが劣化して潰れなくなったり、何度もバルブを抜き差しすることでゴムが摩耗してしまい、ガバガバになってしまうとメンテでは追いつかず、パッキンを交換するしかないようですね。
消耗品なので、きちんと販売されています。僕が使っているジョーブローMax HPX用の補修用パーツはこちら。
TOPEAK(トピーク) リビルド キット(TRK-HPX01)
ヘッドが「スマート ヘッド EX(TRK-JB17)」というタイプのものです。ヘッドごと交換したいという方はこちらを購入して取り替えることが可能です。
TOPEAK(トピーク) スマート ヘッドEX(TRK-JB17)
ジョーブローシリーズは型番によってポンプヘッドが異なるので、ご自身のポンプがどれに該当するのか確認した上で、補修パーツを購入してください。「どれでも合うだろう」は禁物ですよ。
フロアポンプが3,000円台で売られているのに対し、補修パーツ費と送料に1,000程掛けるのは少し気がひけるところ。ポンプヘッドの交換に関しては、1,500円ほどするので悩ましいところです。
ヒラメポンプヘッド
う〜ん。巷で噂の「ヒラメポンプヘッド」に変えるかなぁ・・・。日本の職人さんが手作りで作っている為、品薄な上、なかなか高価なので購入には思い切りが必要です。アマゾンでは在庫があるものの、定価を超えたプレミアムな金額が。。。
さぁ。どうしましょうか?ヒラメポンプヘッドを買うべきか否か?(笑)これもまた悩ましいところです。
KUWAHARA HIRAME ポンプアダプターヘッド 横型
