
サイコンとはサイクルコンピュータのことです。コンピュータというと少し大袈裟な感じがしますが、実際には速度を測るだけのものから、GPSで走行した道を記録するものまで様々です。
僕は自転車通勤を始めた当初からサイコンを使用していました。これがなんともモチベーション維持に役立ちました。体力がまだ追いつかない時もサイコンのおかげで自転車通勤を楽しめたのです。今回は自転車通勤にサイコンをおすすめする理由についてお伝えしたいと思います。
1.速度で成長がわかる
自転車通勤を始めた頃は、いつも25km/hくらいでした。頑張っても28km/hでなかなか30km/hに乗せることができず、四苦八苦していました。
これが、段々と体力や筋力が付いてきてチラチラと30km/hの表示が見えだしてきました。こうなるとなんとか30km/hで巡航してやるとなってくるわけです。
そうするうちにペダリングが力んでいることに気が付いたり、いつも重いと感じるギヤなんかが気になってきます。ペダリングは力を抜いて徐々にスピードを上げるようにすれば、筋肉が長時間に渡って力を発揮するようになります。いつも重いギヤはクロスレシオ化(ギヤ比を小さくする)して変速時の減速を抑えます。そんなことをしていると、気がつけば30km/hで巡行していました。
知らぬまにサイコンの速度をベースに自分の進化や自転車の進化を目指していたのです。自転車にどっぷりハマったのは速度の成長を目の当たりにしたことといっても過言ではないと思います。
2.累計距離で充実感がある
当初はiPhoneのアプリをサイコンとして使用していたのですが、毎日の走行距離を合計して月間の走行距離を集計する機能がありました。
毎月どれくらい走行しているのかが一目瞭然です。「先月より走行距離が少ないなぁ。あぁこの日とこの日は雨だったからな」といった具合に、無意識に前月の走行距離を越えようとしていました。
そして累計距離が1000km、2000kmとキリの良い数字に近づいてくると、尚一層目標達成を目指して頑張ります。そして「1000kmといえば大阪から東京を通り越すなぁ」などと日本地図に当てはめて、どこまで走ったことになるのかという空想にふけっていました。
元々は自転車通勤が続くかどうか不安だったのですが、「東京まで行った」「九州まで行った」という累計距離が自信に変わってゆきました。累計距離を眺めながら、自転車通勤を続けている自分を褒めて充実感を得ていたのです。
3.ケイデンス90を知ることができる
ペダリングのことを色々調べていると、「ケイデンス90」という言葉に当たりました。これは1分間に90回ペダルを回転させるという意味です。
ケイデンスセンサーがないと正確に調べることができません。走るうちに「ケイデンス90とは一体どれくらいのペースなのか?」が気になりキャットアイのケイデンスセンサーのついたサイコンに変えました。
実際にケイデンス90を体験して見て「うわ〜。ついていけない〜。」というくらいの回転数。これを機に軽いギヤで力を抜いて、ペダルを多く回すペダリングを本格的に意識するようになっていきました。そうすると筋肉の持ちではなく、心肺機能によって速い速度を維持できるようになっていきました。
サイコンで自転車の魅力を引き出す
何気なく使ってみた「サイコン」でしたが、今から考えるとサイコンが自転車の魅力を高めてくれたと思います。自転車通勤が続くかどうか不安な方がおられたら、間違いなくサイコンをオススメします。特にiPhoneアプリが最初は楽しいと思います。GPSを使っているので、走った道やどの辺りでスピードが速かったかなど、家に帰ってからも楽しめますよ!
そのうち「ガーミン」なんていうキーワードにぶつかったりすると思います。ちなみに「ジオスミストラル」1台分くらいのお値段がするので思わず笑ってしまいますが(笑)。サイコンを使ったことがなければ、是非一度使ってみてください。また違った自転車の魅力が見えてくると思いますよ!

私は、今は亡きSONYのNAV-yuシリーズを使っています。
地図機能も有るので便利です。
製造は終わって居ますが、サードパーティーからオプションパーツ
も出ていて、ライトやカメラを付けられる物も有ります。
室山佳成さま
SONYのNAV-yuですか!?カーナビみたいな感じですね。スマートフォンが登場するまでは、小型のNAV-uが先進的でシェアを持っていたような感じがします。
しかし、いつもセンスの良いものをお持ちですね〜。