2016.04.19

チェーンホイールの振れについて

ギヤをアウターロー（たすき掛けは良くありません）にしてペダリングすると、フロントギヤから「チリッ・・・チリッ・・・」とリズミカルに音が聞こえてきます。フロントディーレーラーにチェーンが軽〜く当たっているのです。

車が来ない道で、チェーンリングを見ながらゆっくり走ってみると、フロントディレーラーの枠内をチェーンが左右に振れています。これってチェーンホイールが振れてるんじゃないの？今回はチェーンホイールの振れについて考えてみたいと思います。

実際の振れ幅はどれくらい

フロントディレーラーの枠の幅は約1.8cm。クランクを回すと、その枠中でチェーンが左右に動いています。その動き幅は最大で0.3cmくらい。数字にすると本当に僅かですが、目で見ていてチェーンが左右に動くのが判ります。

チェーンが内側に動いた時に、フロントディレーラーに当たり、チリチリと音がなっているようです。新品の時はどうだったんだろう？最近になって気になりだしたのであまりよく覚えていませんが、チリチリ音は鳴っていなかったように思います。もし鳴っていたら、「チェーンが当たってますよ」とお店に電話をしていたと思います。本当のところはどうなのでしょうか。

なぜチェーンホイールが振れるの？

なぜ振れるのか？を考えた時、必要以上のトルクがクランクに掛かり、歪んだのではないかな？と思いました。心当たりがあるといえば、坂道ですね。上り坂ではクランクにガシガシ体重を掛けて登ります。下死点でも体重が乗ってしまっていたように思います。それが原因かなと。

チェーンホイールが振れるのは、二つの要因があります。一つはチェーンホイール自体が歪んでいるということ。そしてもう一つは、スクエアBBに固定している部分が緩んでいることです。

信号待ちをしている時に、下死点からさらに下方向にぐっと踏み込んでみると、チェーンリングが左右に動きます。ガチガチに固定されているのではなく、柔性があります。これを良いこととするのか、力が逃げる要因とするのかはさておき、それくらいの力でチェーンリングが左右に動くということがわかります。

振れを解決する方法とは

まず一つ目はクランクの増し締めです。クランクが緩んで歪んでしまっている場合は、改めて締め直すことでチェーンホイールの振れを直すことができます。

二つ目はBBの交換です。BBのスクエアテーパー部分が歪んでいる場合、BBを交換することで解決することができます。

三つ目はチェーンホイールの交換です。ミストラルの場合はチェーンホイールとクランクが一体になっています。チェーンホイール自体が歪んでいるときは、クランクごと交換します。

最後はチリチリ音の対処療法になりますが、フロントディレーラーの位置を調整して、チリチリ音が鳴らないようにするという方法です。