超簡単!スプロケットの洗浄方法3つの手順

スプロケットの洗浄

皆さん、スプロケットのメンテってなかなか手をつけにくくないですか?オイルや砂埃、チェーンの削りカスなどがコールタールのようにこびり付いていて、真っ黒け。わかっちゃいるけど、見て見ぬふり…。そうなんです。チェーンの洗浄はしても、スプロケットはなかなか重い腰が上がらないのです。僕も御多分に洩れず永らく放置していました。

ところが、思いの外、簡単に綺麗になる方法にたどり着くことができました。今回はそのスプロケットの洗浄方法をお伝えしたいと思います。

スプロケット洗浄時に用意するもの

チェーンクリーナーとフォーミングマルチクリーナーと豚毛ブラシ

用意するものは、ワコーズチェーンクリーナーと付属している豚毛のブラシ、ワコーズフォーミングマルチクリーナーの3つです。

チェーンクリーナーの代わりにパーツクリーナーでもいいの?とは言わないで下さい。この2つの組み合わせは、強力な洗浄力を持ちながら、後処理を要しないとても便利な組み合わせなのです。

チェーンクリーナーが油分を強烈に分解し、フォーミングマルチクリーナーが汚れを包んで流します。しかも、樹脂を傷めず洗浄後も水分を飛ばす必要がありません。

3つの手順

1.チェーンクリーナーを吹き付ける

外したリヤタイヤを地面に立てるように持ち、スプロケットにワコーズチェーンクリーナーを1周吹き付けます。タイヤを立てておく事で、タイヤのハブ(回転軸)の中に入っているグリスを流出させずに、スプロケットを洗浄することができます。写真は間違っています。このようにタイヤを倒した状態でチェーンクリーナーを吹き付けると、ハブのグリスを流してしまう恐れがあるので、やめたほうが良いと思います。
タイヤを倒してチェーンクリーナーを吹き付けるのはよくない

チェーンクリーナーは非揮発性なので、1周吹きかければ充分です。揮発性の高いチェーンクリーナーが多い中、この非揮発性というところが大きなポイントですね。

2.豚毛のブラシでこする

ワコーズのチェーンクリーナーに付属している豚毛のブラシを使って、スプロケットをこすります。力をいれず、全体に満遍なくチェーンクリーナーが浸透するようにブラシでこすります。
スプロケットの洗浄

溶け出した黒い油分が塗り広げられますが、気にせずブラシでこすります。スプロケットが1周するように、タイヤを回しながら3分くらいブラッシングすれば充分です。黒い塊になっているガンコな汚れがあれば、再度チェーンクリーナーを直接吹きかけて、2〜3分放置してからブラシでこすりましょう。

3.フォーミングマルチクリーナーを吹き付ける

最後にフォーミングマルチクリーナーを吹き付けます。いつもならこんもり泡立つのですが、強烈な油汚れにフォーミングマルチクリーナーも泡立たず、そのまま汚れと共に滴り落ちます。
フォーミングマルチクリーナーで洗浄

2〜3度繰り返し、泡がモコモコ立つようになってきたら、汚れが落ちた合図。ワイプオールやウエスを使ってスプロケットの歯を拭きあげます。ワイプオールを2重に平たく持って、スプロケットの歯の間に差し込み左右に動かすだけで、ギヤが逆回転しない特性を生かして1周拭くことができます。
ワイプオールで拭きあげ

ピカピカになったスプロケット

いかがですか?とっても簡単だったでしょう?これなら月1回くらいはできそうじゃないですか?

飛び散る汚れに注意

スプロケットを豚毛のブラシでこする時、ブラシなのでどうしても油が飛び散ってしまいます。汚れても良い格好で作業を行ってください。

あと、家の前で作業を行うときも新聞紙をひいておくことをオススメします。落ちた汚れがアスファルトにこびり付くとこれまた掃除が大変。玄関の前や自宅の庭のコンクリートがオイルで汚れないように養生してから作業すると良いと思います。

使い捨てのゴム手袋は重宝します。指先や手のひらについて油汚れならまだしも、爪の間に入り込んだ黒い汚れはなかなか落ちてくれないので、ゴム手袋でガードしておきます。ただし、薄いものはギヤに引っかかるとすぐに破れてしまうので、注意が必要です。このあたりも使い勝手の良いゴム手袋を探したいものです。

チェーン洗浄と同じ頻度でスプロケも

今まで億劫だったスプロケットの洗浄も、この方法ならチェーン洗浄と同じタイミングでできそうです。チェーンの洗浄と一緒に行うと効果抜群。チェーンの汚れがスプロケットに移ったり、逆にスプロケットの汚れがチェーンに移ったりと違いに汚れを移しあうので、どちらも一緒に洗浄することで、綺麗な状態を長く維持することができます。プーリーも一緒に洗浄すれば、なおよしですね。

クロスレシオ化したスプロケットが真っ黒になって、ミストラル標準装備の黒いスプロケットのようになっていたのが嘘のようです。この「チェーンクリーナー」と「フォーミングマルチクリーナー」の組み合わせは、フレームやパーツについたガンコなオイル汚れにもに使えるので、ぜひ活用してみてください。

チェーン周りのメンテは人間にとって「爪切り」とおなじかも。メンテされていない真っ黒な爪だと女性に嫌われてしまいますもんね。チェーンも同じく真っ黒な状態では、見られた瞬間に幻滅されてしまうかも。週末のロングライドは、是非綺麗なチェーンでお出かけしましょう!素敵な出会いがあるかもしれませんよ(笑)。無いかもしれませんが(笑)。

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コメント

  1. koic より:

    お疲れ様です♪
    今日は中古CDショップ巡りで都内を30kmほど走り回ってきました。収穫は...ゼロ(苦笑)
    _
    フロントのチェーンホイールが埃だらけになってしまっているのですが、何か良い掃除方法はありますかね?
    _
    樹脂製のチェーンガードを外すのも面倒なのですが、BBをカバーしつつ、フォーミングマルチクリーナーをぶっかければOKでしょうか?(笑)

    1. chario より:

      koicさん
      中古CDショップ巡りですか〜。懐かしいなぁ〜。CDショップもほとんどなくなってしまって、ジャケ買いっていうのが無くなりましたよね〜。次回はお宝が見つかると良いですね!

      さて、チェーンホイールですが、フォーミングマルチクリーナーだけでもそこそこ綺麗になりますよ〜。
      埃といってもやはり油分を含んでいるので、フォーミングマルチクリーナーでは落ち切らない部分もありまして、そこはチェーンクリーナーとの併用が一番綺麗になります。

      チェーンクリーナーを直接BBに吹きつけることは避けましたが、結構近くまで吹き付けてその後すぐに擦ってフォーミングマルチクリーナーでモコモコにしてという感じで洗浄しました。フォーミングマルチクリーナーは水性の汚れ向けで、脱脂力はほとんど無いんじゃないかな?と思います。

      チェーンクリーナーをガッツリ使うのであれば、チェーンホイールを外せばBBに対しては安心です。

      ということで

      1.フォーミングマルチクリーナーのみ キレイ度★☆☆ 安心感★★☆
      2.チェーンクリーナーとフォーミングマルチクリーナー キレイ度★★★ 安心感★☆☆
      3.チェーンホイールを外してチェーンクリーナーとフォーミングマルチクリーナー キレイ度★★★ 安心感★★★

      という感じではないでしょうか。

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