クロスバイクにデュラエースのBB「SM−BB9000」〜効果はいかほどに?

デュラエース SM-BB9000

ミストラルのクランクをSORAに変えたことで、BBもスクエアテーパーからホローテックに交換となりました。これらは一気に交換しないといけないので、なかなかお財布にも刺激的なカスタマイズです。

ボトムブラケットのグレードをBB-UN55からデュラエースのSM-BB9000と一気に階段を駆け上ったのですが、デュラエースのBBは回転性能が良くないという話もちらほら。今回はデュラエースのBBに交換した感想をお伝えしたいと思います。




SM−BB9000とは?

デュラエース BBの重さ

シマノのホローテックⅡのBBは3種類。各グレードごとに作られている訳ではなく、以下のようにグレード間共通となっています。

  • BB-RS500(ティアグラ以下)
  • SM-BBR60(105・アルテグラ共通)
  • SM-BB9000(デュラエース)

SM−BB9000は泣く子も黙るデュラエース。最高位のグレードのBBです。シェル幅は68mm(JIS規格)と70mm(イタリアン)の2種類。ミストラルはトリコロールカラーのロゴをあしらいながらも68mmのJIS規格を使用しています。

ホローテックⅡの中でも外径39mmと従来の44mmより一回り小さなBBで、取り付けにはアダプターを付けないとBBツールで回すことができません。重さは実測値で64g(カタログ値は65g)ととても軽量です。本体を手に取った印象は「軽っ!」でした。金属ではなく、プラスチック製なのですが、だからといって「ちゃちい」という印象はありません。むしろ「未来のパーツ」という例えのほうが感覚としては近いかもしれません。

中のグリスはデュラエースグリスが使われていて、このグリスと回転性能については、多くの議論がされています。

BBを解体していないので、実際どれくらいの径のベアリングが入っているのかはわかりませんが、内臓のベアリング径は小さくなり、軽量化と接点の減少による抵抗の低減化がされているそうです。

他のグレードとの違い

ホローテックBB

デュラエースのBBは、シール性能が他のグレードよりも高くなっています。防水防塵性が高く耐久性が高められているということですね。

回転性能についてはグレード間で比較検証したわけではなので、ネット上での感想の話になりますが、他と比べて若干良いという話も。デュラエースのBBにしてギヤ1枚分軽くなったという感想もあれば、あんまりよく分からないという感想もあります。どちらかというとあまりよく分からないという印象の方の方が多いように思います。

重量についてはBB-RS500(ティアグラ以下)が70.4g、SM-BBR60(105・アルテグラ共通)77g、SM-BB9000(デュラエース)が65gとなっていて、なぜか真ん中のグレードが一番重いという結果に。このグレードから構造が違うのかな?しかし一番重いものと軽いものの重量をくらべても、わずか5.4gです。

デュラエースグリスについての意見

SM−BB9000

デュラエースグリスってどうなの?

ハブやBB、ボルトなどオールランドに使える万能グリースです。粘度が高いので防水性、耐水性が高くグリースの中では定番中の定番。

ただ、この粘度がデュラエースのBBの回転性能を落としているという意見も多く見受けられます。う〜んなるほど。スクエアテーパーから、デュラエースのBBに交換し、クランクの回転性能比較を行った時も、デュラエースの方が回転数が少なかったですからね〜。

交換してスグは重いけれど、3000kmほど走行して馴染んでくると回転性能が上がっているという話も。グリースが軟化するのか、量が減って抵抗が減少するのかはわかりませんが、乗っているうちに軽くなる傾向があるようです。

AZウレアグリスへの置き換えで回転性能が格段に上がったという話もあります。こちらはデュラエースグリスと比較して、グリースの粘性が低いのでしょうか。

AZウレアグリスとの比較

成分で比べてみると、デュラエースグリスは「石けん系カルシウム基グリース」です。カルシウム基のグリスはもともと少量の水分が入っており、新たに水分が入ってきても分離しないのという特徴があります。その分耐水性に優れているということですね。弱点としては、熱に弱いこと。80℃を越すと水分の分離によって構造が変わってしまい、成分が分離してしまいます。

一方AZウレアグリスは「非石けん系ウレア基グリース」。耐熱性と耐水性にも優れていて、製鉄メーカーの連続鋳造設備や、圧延機といった機械などで使用されている、非石けん系の代表的なグリースです。また自動車や電装部品にも多く使用されていて、熱に強いというのが特徴的です。

互いに性能はBBに適しているので、粘度がどれくらいか?というところがポイントになりそうですね。デュラエースグリスは固いと言われていますからね〜。


AZ(エーゼット) 袋入り ウレアグリース 400g (ウレアグリス) F780

AZ万能グリスは違う種類

ここで間違えてはいけないのが、「AZ万能グリース」と「AZウレアグリース」は違うものだということ。「AZ万能グリース」は「リチウム基」のグリースで、ウレアグリースと比較すると耐久性や油膜の保持性能が劣ります。水分が入ってくると油膜切れを起こすことがあるので注意が必要です。BBのメンテナンスに「AZ万能グリース」は適していないのではないでしょうか。

空転だけで計れないグリスの性能

あと、もう一つ。負荷がかかっていない時の回転と、負荷がかかっている時の回転ではグリスの働きが違うということ。負荷を掛けない状態で回転数を上げたいのであれば、粘度の低いグリスを使えばクルクル回ってくれます。大切なのは、負荷がかかった状態で油膜を維持できるかどうか?

クランクを空転させるだけでグリースの全ての性能を比較するのではなく、性能の一つとして考えておくと良いかもしれませんね。いや〜しかし、グリースは奥が深いですね〜。

ギヤ1枚分軽くなるのか

ギヤ1枚分軽くなるのか

BBをデュラエースにしたら、ギヤ1枚分軽くなるのか?これからBBを入れ替えようか検討されている方は、気になるポイントだと思います。

僕の結論としては、「あまり実感できなかった」です。もちろん手前にどのようなBBを取り付けていたかにもよると思うのですが、ギヤ1枚分も軽くはならないと思いました。今回の僕のように、スクエアテーパーからホローテックに変えた場合など、比較しにくいと思いますが、単純にチェーンを外して回転性能をみただけでも、スクエアテーパーより回りませんでした。ただ、ホローテックのグレード間で比較すると、わずかに軽くなっているのかもしれません。

耐水性能と耐久性が高いというのが他のグレードよりもデュラエースのBBが優っているところなのではないでしょうか。グリースが馴染んでBBの回転性能が上がるまで、しっかり回していかなければいけませんね。

スクエアテーパーからホローテックに変えたら、倍ぐらいクランクが回って羽が生えたようにスピードアップっするんじゃないかという幻想を持っていたので、その点はちょっと期待しすぎたかなというところはあります。でも、初めてのデュラエース。「このミストラルはちょいと一味違うぜ!」という背広の裏地的なものとして、楽しませていただいています(笑)。AZのウレアグリースにチャレンジしようかな??

  • 広告募集中






  • にほんブログ村 自転車ブログ 自転車通勤・通学へ
スポーツ - 自転車

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)