変速の調子が悪い?リヤディレーラーの調整方法〜SORA編〜

ソラ RD3500 SS の調整

先日、リヤディレーラーをSORA(ソラ RD-3500 SS)に交換しました。交換はスムーズにいったものの、リヤディレーラーの調整がイマイチ。5速以降の変速が上手くいかない状態です。リヤディレーラーはボルト1個で固定されていて「ポン付け」しているように見えますが、ワイヤーを固定し直すので調整が必要になります。

そこで今回は、リヤディレーラーへの知識も改めて深めながら、ディレーラーの調整を実践してみたいと思います。




リヤディレーラーの調整手順

リヤディレーラーの調整は、トップ側ガイドプーリの位置決め、ロー側のガイドプーリーの位置決め、変速機能の調整の順で行います。ガイドプーリーがスプロケットの範囲より大きく動いてしまうと、「チェーン落ち」してしまいます。まず変動域を確定させてから、ワイヤーのテンションを微調整して変速機能を高めるという手順で調整を行いたいと思います。

トップ側のガイドプーリーの位置決め

まず、ギヤをアウタートップにします。

ギヤをトップに入れる

ワイヤーを固定しているフィキシングボルトを緩め、ケーブルアジャストボルトを右いっぱいまで回して締めておきます。

ケーブルアジャストボルトを右いっぱいに締めておく

トップ側のガイドプーリーの位置を決めます。この時、ガイドプーリーの中心がトップギヤの外側のラインに合うように調整します。

トップ側のプーリー位置調整

トップアジャストボルト

トップ側のガイドプーリの位置が決まったら、ワイヤーを固定します。手でワイヤーを引きながら、ボルトにワイヤーを固定します。この時ワイヤーを引きすぎないように注意!僕もやってしまいましたが、とにかくワイヤーを引けば良いと思って、短めにワイヤーを固定してしまい、1速分レバーとギヤがズレてしまいました。

ワイヤーを引き込む

ロー側のガイドプーリーの位置決め

ロー側のガイドプーリーの位置を決めます。ロー側の調整ネジでローギヤの真下に来るように合わせます。

ロー側のプーリー位置調整

ローアジャストボルト

ガイドプーリーがスポークに当たっていないか確認。

ガイドプーリーがスポークに当たっていないか確認

レバーを一番ローギヤにし、さらに遊び分を押し込んで、チェーンがホイール側に落ちないか?チェック。

一番ローギヤで手で落ちてもチェーンが落ちないかチェック

これでロー側とハイ側の限界位置が決まりました。ローギヤ、トップギヤに入るか確認します。ここが決まれば後は、変速の微調整のみです。

変速機能の調整

変速機能はSISと呼ばれることがあります。これはShimano Index Systemの頭文字をとった略で、シマノ独自の変速システムのことです。

変速機能の調整は、シフトダウンの遊びを利用します。6速にギヤを入れ、シフトダウンのレバーを遊び分押し込み、チェーンがチャラチャラなるようにケーブルアジャストボルトを調整すると良いようです。チャレンジしましたが、実際に乗りながら変速すると調整があっておらず、変速がもたついてしまいました。もう少し経験が必要なのかもしれません。

3つ目のギヤでシフトダウンレバーの遊び分を動かす

そこで、実際に乗り降りしながらアジャスターボルトを1/2回転ずつ回して調整を行いました。シフトアップがもたつく場合は右に、シフトダウンがもたつく場合は左に回し、シフトアップとダウンが違いに上手くいく位置に合わせます。最後は1/4ずつ回して調整を詰めていきます。

シフトアップとシフトダウンがスムーズにいくようになれば完成です!

トップとローの位置を決める調整ネジの仕組み

素人は触ってはいけないと言われる禁断の?調整ネジ。「トップアジャストボルト」「ローアジャストボルト」は、一体どのような仕組みになっているのでしょうか?

外したディレーラーで見てみます。テンションがかかっていないトップギヤの状態。この時、どこにトップアジャストボルトが当たっているか?見てみると・・・。とてもわかりにくいのですが、トップアジャストボルトの先(赤い丸印の部分)と銀色のパーツの突起部分とが当たっています(赤い印の部分)。これ以上ディレーラーが閉じないように、ネジに金具が当たってストッパーになっています。ネジを締め込むとディレーラーが開いた状態になります。

high側のアジャストボルトが金具に当たるところ

ロー側はどうでしょうか。見る角度が変わってしまいますが、力を入れてディーレーラを開きます。するとローアジャヤストボルトが黒いパーツの突起に当たっています。これ以上ディレーラーが開かないようにストッパーになっています。ネジを締め込むとディレーラーの開く限界が少なくなります。

low側のアジャストボルトが金具に当たるところ

この構造を理解すれば、ネジを締めた時にディレーラーの限界点がどう動くのかわかるようになりました。ディレーラーを後ろからみてみるとこのようになります。トップアジャストボルトを緩めるとトップ側が外へ。ローアジャストボルトを緩めるとロー側がホイール側へ移動します。どちらもねじを締めると内側へ移動し、ねじを緩めると外側へ移動すると覚えました。

ここで注意しておきたいのが、アジャストボルトを緩めすぎると、調整の限界点を通り越してボルトの意味がなくなるということです。アジャストボルトがこのように飛び出し過ぎていませんか?この状態になると、ボルトを締めたり緩めたりしても、ガイドプーリーが動かないはずです。一旦ボルトを締めていき、ガイドプーリーが動き始めた位置が調整可能の始点です。

アジャストボルトを回しすぎて効かなくなっている状態

ここまで調整ボルトが緩められるということは、限界点を超えてもっと動かしたいということですよね。新しいディレーラーの場合、グリスが固いとか、動きが馴染んでいないといった理由で、ディレーラーの開閉がスムーズに動いていないのかもしれません。その時は軽く手でディレーラーを押したり引いたりして、コツンとあたる限界点まで手で動かしてあげると良いでしょう。

トップアジャストボルトは、ディレーラーの閉じる限界点を決めるボルトで、ローアジャストボルトはディレーラの開く限界点を決めるボルトだということがわかりました。複雑な構造なのかと思っていましたが、意外にシンプルでしたね。

ケーブルアジャストボルトの仕組み

ディレーラーのトップとローの位置を決めたら次に変速機能の調整です。変速機能の調整はケーブルアジャストボルトで行います。僕はこのボルトによってワイヤーのテンションがなぜ変わるのか?がイマイチよくわかりませんでした。ディレーラーの構造を見てみるとこんな感じ。アジャストボルトを緩めると、アウターケーブルが押し出されるような仕組みになっています。

しかし、アウターケーブルが押し出されることでインナーケーブルのテンションが上がるという仕組みがよくわかりません。そこで図にして考えてみました。おそらくこの通りではないかと思うのですがいかがでしょうか?。

ケーブルアジャストボルトでワイヤーのテンションが変わる仕組み

アウターケーブルがアジャストボルトによって押し出されても、その全長は変わりません。その中を通るインナーケーブルも長さもかわりません。100mmのアウターケーブルの中を通るインナーケーブルは100mmです。アジャストボルトで押し出したアウターケーブル分、インナーケーブルも引き込まれることになります。このようにして、ケーブルアジャストボルトを左に回して緩めると、アウターケーブルを押し出してワイヤーのテンションが上がります。

Bテンションアジャストボルトについて

ここまではよくある調整方法ですが、僕がつまずいたのはこのボルトです!ディレーラーを交換した方はココ必須ですよ!新しいディレーラーはこのBテンションボルトが全く締め込まれていません。調整を頑張ってもイマイチ変速の反応がよくならないなぁ?とお困りのときには、Bテンションボルトを確認してみて下さい。

このボルトはスプロケットとガイドプーリーの距離を調整することができます。フレームに固定された爪にボルトが当たるようになっていて、ボルトを締めるとプーリーがスプロケットに近づきます。逆に緩めるとスプロケットから離れていきます。

Bテンションボルトを締めるとスプロケットに近づく

プーリーがスプロケットに近づけば近づくほど、変速がスパスパと反応よくなりますが、チェーン詰まり起こしやすくなります。チェーン詰まりを起こさず、なるべく近い位置にプーリーが来るように調整してあげると、気持ちのよい変速ができるようになります。

ギヤをインナーローにして、チェーンを逆回しにしながらチェーン詰まりがおきないギリギリまで、Bテンションボルトを右に締めてプーリーを上げていきます。次にトップギヤにギヤチェンジし、同様にチェーンを逆回ししながらチェーン詰まりがないか確認して、詰まらなければ調整完了です。

Bテンションアジャストボルトの調整

僕のミストラルの写真ではBテンションボルトを締めていないためにかなり飛び出しています。僕はこのボルトの調整を怠った為に、調整を幾ら頑張っても反応が悪く、イマイチ感が漂っていたのですが、締め込んでからは劇的に変速機能が向上し、スパスパ変速するようになりました。Bテンションボルトは調整必須です。

ディレーラーの調整のまとめ

実際にディレーラーを外してよく観察しなければこれらの構造について解りませんでした。百聞は一見にしかずですね。構造を知ることで各ボルトの意味が分かり、調整する際にも「これかな?いや、あっちかなぁ??」とテキトーに触るのではなく、症状に応じた箇所を触ることができるようになりました。

感想としては、シンプルな仕組みなのに変速に必要な微調整をしっかりできる素晴らしい構造だなぁと思いました。ゲームのように購入したアイテムを装備するだけではいけませんね。構造を知って、理屈に合った調整を行って、ベストなセッティングを見つける。これもまた、自転車の楽しみの一つかもしれませんね。また、クロス化してディレーラーを交換された方は皆さん通られる道だと思うので、この記事を読んで、ディレーラーを最高のセッティングに近づけていただけると嬉しいです!







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コメント

  1. じゅう より:

    Charioさん こんばんわじゅうです。
    スパスパ行くように成りましたか!おめでとうございますー
    自分で調整やカスタムやメンテするとちょっとしたものが増えていきますよね。
    工具やグリスやらw 他に転用できないものまでw
    結果がついてくれば勿論楽しいですし、結果が伴わくても欲望は募るばかりですし・・・
    沼ですが楽しいんですよねー 乗り物全般に言えることなのでしょうけどね。
    (Bテンションは僕も見てみようと思います。)

    1. chario より:

      じゅうさん
      じゅうさんのアドバイスのお陰で見事変速機能がスパスパになりました!ありがとうございます!やっとSORAの本領発揮という感じです。
      今ではレバーをひき切らないうちにプチッと変速しています。これでも凄いなぁとおもうのにデュラエースだとどんなに凄いんだ!?と思ってしまいます。

      ほんと沼ですねw。なかなか心地よい沼ですよ。一緒に沼りましょう!!
      おかげさまで本当に助かりました〜!

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